ラオスの首都ビエンチャン。
タートルアンやパトゥーサイ、ちょっと足を伸ばせばヘンテコ(←失礼)ワンダーランド・ブッダパークなどがあり、世界一静かな首都と言われながらも結構見るものが多かったりします。
そんなビエンチャンにおいて絶対に訪れて欲しいのが、今回紹介するコープビジターセンターになります。
コープビジターセンター
コープビジターセンターの入口がこちら。
見ての通り、病院と併設されてます。
コープビジターセンターにあるオブジェ。
これ、何で作られているのかというと、アメリカから落とされたミサイルや不発弾で作られているんです。
ミサイルや不発弾で作られた、ミサイルや不発弾に逃げ惑う親子のオブジェ。
コープビジターセンターの看板。
よく見るとわかると思いますが、義手と義足で作られています。
不発弾により手足を失った人たちのための義手、義足です。
ちなみに、病院と併設されていると前述しましたが、ここの病院は主に不発弾により手足を失った人たちを診るための病院となっています。
「ラオスでアメリカからミサイル?不発弾?」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんね。
実は、ラオスはベトナム戦争時代にハノイ側(共産圏側)からホーチミン(当時のサイゴンであり資本主義側)へ侵入するための所謂ホーチミンルートとして使われてました。
結果、上記地図の南側の赤いエリア(まさにホーチミンルートですね)に、アメリカはクラスター爆弾を降らせたんです。
また、アメリカは共産圏側を攻撃するために空爆を幾度となくしたのですが、空爆し損ねた場合、ミサイルを持ったまま戦闘機が着陸するとショックで爆発する可能性があることからそれを防ぐため、無駄にラオスに爆弾を落としたんです。
その主要エリアが上記地図の主に北側赤エリアになるんです。
クラスター爆弾ってそもそもなに?と思われる人もいるかも知れませんが、上の写真のテニスボール大くらいの小さい爆弾のことを言います。
コープビジターセンター内の動画ですが、見ての通り一つのミサイルから1,200発ほどのクラスター爆弾が放出されます。
数が半端ないので不発弾の数も半端ない。
爆弾の投下数世界ナンバーワン。
ラオスが世界中に宣戦布告して戦争仕掛けたわけでもなく、ホーチミンルートに使われたり、アメリカ軍の空爆機が安全に着陸するために爆撃され世界一ですよ。
本当にどう表現すればいいかわからないほど酷い話です。
結果、今でも子どもたちがクラスター爆弾の不発弾を発見してキャッチボールをして遊んでいたら爆発。
結果、今でも子どもたちがクラスター爆弾がなんだかわからず地面に投げ捨てたり叩き割ろうとして爆発。
結果、子どもたちが親を手伝おうと外で鍋を煮炊きしてたら、その熱で近くにあった不発弾が爆発。
そして、彼らは手足や目や耳を失うのです。
義足の展示です。
もう、本当に何を思えばいいのやら。
コープビジターセンターは、18時まで入場可能です。
しかも、入場料は無料です。
ビエンチャンの中心地からは離れた位置にありますが、それでも自転車で10分ほど走れば行ける距離にあります(街の東側にあります)。
もしみなさんがビエンチャン観光に訪れた際は、ここまで足を伸ばしラオスの現状を感じていただければと思います。
私はビエンチャンからバンビエン、そしてルアンパバーンとラオス北部を縦断するルートで観光したのですが、それら街を歩いていると義足を使っているのか歩き方がぎこちない方々を見る機会もありました。
ベトナム戦争の爪痕が今でも人々を苦しめているんです。
そんな現状を深く理解するためにも、ラオスに訪れた際は今回紹介しましたコープビジターセンターにも是非訪れてみてください。
ビエンチャンって何あるの?実は見所多いビエンチャン観光10選+α
ちなみに、コープビジターセンター以外に訪れたビエンチャンの観光地は上記となります。
併せてご覧いただけますと、とても嬉しいです。
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