ウズベキスタンと言えば青の都サマルカンドが観光都市として有名ですが、折角ウズベキスタンまで行くのなら土壁の城塞都市として有名なヒヴァまで行ってみたい!と思い2018年4月に実際にヒヴァへ観光しに行ってきました。
今回は、そのヒヴァの中でも特にジュマモスクについて紹介していきたいと思います。
ウズベキスタン観光を計画している方々に、ヒヴァも行ってみたい!ジュマモスクも行ってみたい!!と思ってもらえたら嬉しいです。
他のモスクと違う?ジュマモスクの外観内観
写真はジュマモスクの入り口。
ウズベキスタンには数多くのモスクがありますが、その中でも外観が他のモスクとは全く違います。
例えばサマルカンドで一番大きい建造物でもあるビビハニムモスクの外観はこんな感じです。
ビビハニムモスクとシャブバザールへ!そしてウズベキスタンの治安について
同じイスラム教のモスクなの?ってくらい違いますね。
というのも、ティムール朝が終わってからウズベキスタン国内ではサマルカンドやブハラを有するブハラ・ハン国とヒヴァを中心としたヒヴァ・ハン国などいくつかの国に分かれてました。
同じ国でもサマルカンドとブハラではデザインがちょいちょい変わってきます。
ということで、国が変われば建築様式も大きく変わると言うのも納得ですよね。
ジュマモスクと言えばここからのアングルの写真が多いですよね。
外観のみならず、この内観もサマルカンドやブハラでは全くみられなかった様式になります。
国が違ったと先ほどお伝えしましたが、そもそもこのジュマモスクは10世紀から17世紀にかけて作られた建築物となります(ソ連統治下の際、大きく修復されたりもしてますが…)。
この平らな天井の作りなどは古典的なモスクの作り方だそうで、1,000年以上前から存在するモスクだからこそ外観も内観もウズベキスタンの他のモスクとは違うんですね。
※私自身サマルカンドからウズベキスタンに入国し、その後ブハラ→ヒヴァと観光したこともあって、写真ではジュマモスクも見ていたものの実際目の当たりにすると、やっぱり大きく印象違うな!と思わされました。
213本の柱に支えられるジュマモスク
このジュマモスク、213本の柱で天井を支えています。
写真中央の2つの柱、よく見ると左側は下が細くて右は細くないのがわかると思います。
これ、左の方は天井の重さに耐えられずこのままでは崩落してしまうのでは?という柱で、中心に鉄の棒が埋め込まれているんです。
このような柱は1本〜2本レベルではなく、かなり多くがそうなってました。
鉄が埋め込まれていない方の柱をよく見てみると、中間に鉄のベルトみたいなのが巻かれているのがわかると思います。
ヒビが入ったり入ってしまいそうな柱に関しては、鉄は埋め込まれなくても鉄の輪っかが巻かれているんです。
これらは、基本的にソ連統治時代に手が加えられたものだそうです。
本意ではない統治もあったでしょうが、それでもジュマモスクが今の状態で残っているのはそういう時代を経てきたからというのもあるのかもしれませんね。
目をこらすとわかるかもしれませんが、ここジュマモスクの213本の柱、実は同じデザインの柱って1本もないんです。
全てがユニークな装飾が施されているんです。
また、先ほど10世紀から建築が始まったと伝えましたが、ここにある213本のうち7本がその10世紀当時のものだそうです。
1,000年を超える悠久の時間を感じられるとても神聖な空間なんです。
ジュマモスクの「これなんだろう?」
これ、なんだろう?って思いませんか?
こちら、大理石で作られているのですが案内していただいた現地のガイドさん曰く賽銭箱なんですって。
そして、その奥には…
ジュマモスクの祭壇があります。
こっちの方向にイスラム教の聖地メッカがあるんですね。
そもそもジュマモスクのジュマってなに?
ソ連時代に修復された天井。
中東というよりもアジアの香りがしませんか?流石シルクロードの中央に位置する都市。
様々な文化がミックスされているのが感じられます。
さて、そんなジュマモスク。
「ジュマ」ってなんなのか気になりますよね?実はこの「ジュマ」は「金曜日」を指すのだとか。
イスラム教では金曜日が休日であったため、休日に街のみんなで祈りを捧げられるモスクになるんです。
ジュマモスクのミナレット
モスクにはミナレットがセットになっているものです。
ジュマモスクの外観に派手さがない故に、ジュマモスクミナレットの存在感が際立ちます!
このジュマモスクのミナレット、高さは32.5メートル。
オフィスビルやマンションだと、だいたい8階〜10階くらいの高さがあります。
中は螺旋階段。
片手にiPhoneを持ちながら登っている模様を録画しようと試みたのですが、上の写真の通り窓が少なく電球など灯りもないため最初の1段目から真っ暗!!
更に階段も急なので早々に録画を諦め両手を使って登って行きました。
で、頂上の景色がこれ!!
そしてこれ!!!
更にこれです!!!!
日本では決して見ることの出来ない街並みですよね。
思えば遠くまで来たものだと実感させられます。
タシケントやサマルカンド・ブハラから遠いという難点はありますが、ウズベキスタンまでせっかく観光に訪れたのなら、思い切ってヒヴァまで行くべきです!
そして、ヒヴァ観光では今回紹介しましたジュマモスクとそのミナレットにぜひ訪れて見てくださいね!
ちなみに、私はブハラからヒヴァに入ったのですが、バスで8時間移動になりました><
ウズベキスタンのキジルクム砂漠と少し入国カラカルパクスタン共和国
その際の模様は上記で紹介してますので、ご興味ありましたらこちらもご覧ください。
※ウズベキスタン内を走る高速鉄道アフラシャブ号も、ブハラ〜ヒヴァ間はまだ未完成なんです><!ブハラからヒヴァまで飛行機という選択肢もありますが、折角なら中央アジアの広大なキジルクム砂漠を体感してみましょう!楽しかったですよ(あまり景色は変わりませんが・笑)。
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