2018年、ウズベキスタンに観光で行ってきました。
今回は、その中からサマルカンドにありますアフラシャブ博物館とアフラシャブの丘の模様を紹介していきます。
ウズベキスタン・サマルカンド観光を検討されている方々の参考になれば嬉しいです^^
アフラシャブ博物館
1970年代に作られたアフラシャブ博物館。
そもそもアフラシャブとは、紀元前8世紀頃から都市が形成され、13世紀までサマルカンドの中心地となっていた場所です。
チンギスハンのモンゴル帝国により街は滅ぼされてしまいましたが、シルクロードの中心地であったとても大きな街でした!
上記の写真はアフラシャブの丘の全体模型になります。
ちなみに、モンゴル帝国分裂後、ティムールがティムール帝国を築き上げたわけですが、彼はアフラシャブを再建せず、その周りにサマルカンドの街を作りました。
なので、模型のようにアフラシャブの丘は昔の遺跡を少し残すだけで、今ではほぼ何もない丘となっています。
アフラシャブの丘は、遠征王アレクサンダー大王も東方遠征の際に訪れたちになります。
その証拠に、アレクサンダー時代のコインがこの地で発掘されたのだとか。
アレクサンダー大王は、東方遠征中この地の王族の娘を妃にもらうなど、言葉も通じなかったはずですが、自分たちと異国の融合をどんどん図っていったようです。
また、王の謁見の間から出土された土器には当時のギリシア文字が書かれているなど、ヘレニズム文化がここにも流れてきたことが分かります。
こちらは、ゾロアスター教の祭壇になります。
ゾロアスター教は、拝火教とも呼ばれてますよね。
写真の中央に火をくべていたようです。
ウズベキスタンは今でこそイスラム教の国ですが、イスラム教が入ってくる前、この辺りはゾロアスター教であったことが分かる出土品が多くありました。
こちらも、その一つ。
現地ガイドさんに同行してもらったのですが、彼曰く、鳥葬の納骨の箱だそうです。
ゾロアスター教は死者を鳥葬で葬るそうで、アフラシャブにはこのような納骨された箱が多く出土されていました。
アフラシャブ博物館の一角には、大きくはないですがシアターがあります。
ここでアフラシャブの丘の歴史を5分くらいで学べる動画が上映されました。
残念ながら全編英語でしたので、ちゃんと理解はできませんでしたが、実に興味深かったです。
アフラシャブ博物館の王宮の壁画
アフラシャブ博物館の目玉がここにある壁画になります。
これ、王宮にあった壁画だそうで、損傷が激しいですが韓国の支援のもと修復作業を進めているそうです。
流石はシルクロードの交差点だけあって、色々な人種の人々が王様に挨拶をしている様子が書かれていました。
また、ここでガイドさんが説明してくれたのですが、シルクロードと言っても中国からイタリアローマまで続くとても長い道だったため、当時の商人・キャラバンも端から端まで移動したわけではないんです。
では、どこで東西のキャラバンが折り返すかというと、ここサマルカンドだったとか。
アフラシャブ、後のサマルカンドは東西に大きな砂漠に挟まれ場所になります。
中国からもヨーロッパからもここまで来た途中に既に大きな砂漠を超えた中、更に先を進むにはまた砂漠を超えなければならない…、なんて思うと当然大変なわけで。
なので、それぞれのエリアから来たキャラバンはここで折り返すのです。
そういう意味では、正にサマルカンドがシルクロードの交差点になるんです。
壁画に色々な人種の人がいるのもその証拠。
正直、修復も進んでいないため、ボロい壁画なんていう印象もありましたが、そんな話を聞くととても興味深いですよね!!
アフラシャブの丘
冒頭でも説明しましたが、ティムールがアフラシャブ周辺で都市開発を進めたため、現在のアフラシャブの丘は基本的に何もありません。
私がここに来たのが4月となるのですが、羊たちが放牧されてました。
実に長閑な丘を5分ほど進むと…
アフラシャブの丘の発掘が進められた中心地に到着しました!
パッと見では遺跡にも見えない場所ですが、ここに紀元前8世紀頃から都市が形成され、更にはその周辺で東西貿易が行われていたと思うと、胸にくるものがあります。
ちょっと降りてみるとこんな感じでした。
都市が破壊され800年近く埋もれてしまっていたわけです。
ここでは発掘の後の様子しか見られませんが、ロマンを感じる場所でした。
サマルカンドには、ビビハニムモスクやレギスタン広場などティムール朝以後の素晴らしいイスラム建築が数多くあり、見るものは絶えません。
サマルカンド絶対行きたい観光スポット7箇所!実際に観光してみた感想
上記、サマルカンド観光で訪れた全観光スポットになります!よろしければご覧ください。
それらと比べると、アフラシャブ博物館や丘は後回しにされてしまうことでしょう。
ですが、ティムールの時代に到るまでのサマルカンドの歴史を触れることにより、それら遺跡の見方もちょっと変わるかもしれません。
もしみなさんがサマルカンドへの観光を計画しているのでしたら、そして、滞在日数に余裕があるようでしたら、ここアフラシャブにも訪れてみることをお勧めします。
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