ウズベキスタン観光中、ブハラからウルゲンチへ向かう道のり国道A380号線を約450キロ、時間にして8時間ほど観光バスで移動しました。
その折、植物やチャイハナ、ラクダやトルクメニスタンとの国境線に沿って流れるアムダリヤ川、更にはウズベキスタン内にある自治共和国・カラカルパクスタン共和国にも少し入国しましたので、その模様をお届けします。
キジルクム砂漠
ウズベキスタンの中央から東に広がる広大なキジルクム砂漠。
キジルクム砂漠は赤い砂の砂漠という意味があり、お隣りトルクメニスタンにあるカラクム砂漠(意味は黒い砂の砂漠)と対になる中央アジアを代表する砂漠です。
タシケントからサマルカンドを経由しブハラまではウズベキスタンの新幹線、アフラシャブ号が開通しているものの、そこからウルゲンチやヒヴァまでは伸びていないため、どうしても車で移動するしかありません。
ちなみに、現地のガイドさん曰く、あと2年くらいでウズベキスタン高速鉄道アフラシャブ号がウルゲンチまで伸びる予定とのことで、それが開通すれば今よりもっと楽にウルゲンチやヒヴァまで行けるようになると思います。
キジルクム砂漠の植物
上記の写真に映る緑色の植物はラクダ草。
トゲトゲのついた植物になるのですが、トゲのあるものはラクダしか食べられないらしく、ラクダ草と呼ばれるようになったそうです。
赤い色をした植物はタマリスク。
また、写真では撮り損ねてしまいましたが、他にも黄色い花を咲かせていた砂漠蝋燭がありました。
動物もキジルクム砂漠の奥地には野生のラクダや大きめの羊、蛇や狼に鷹がいるそうです。
尚、写真の通りですが、キジルクム砂漠はみなさんが砂漠としてイメージするサハラのような砂だけの大地ではありません。
なぜかというと、キジルクム砂漠には地下水が豊富にあるんです。
シルクロードの時代、サマルカンドやブハラやヒヴァなどキャラバンの要所となった街にハマムという温泉が作られたのも地下水のお陰でだったわけです。
雨がほぼ降らないこの地域にあって動植物を育んだ地下水、ロマンを感じます。
キジルクム砂漠のチャイハナ
チャイハナは、日本でいう喫茶店のような存在にあたります。
お客さんが多い!
こんな砂漠の道を観光バスはもちろん、物資を運ぶトレーナーや街を移動する現地の乗用車が永遠と走るのです。
シルクロードを移動するキャラバンがキャラバンサライで休むように、現代人も休憩が必要です。
そこで、日本でいうと高速道路のサービスエリアにあたるチャイハナが数百キロおきにあるわけで(少ないですよね><!だからお昼時はお客さんも多いわけで)。
チャイハナで出された牛の串焼き。
これがまた美味しいのなんの。
ブハラで見学させてもらったナン屋さんの作りたてナンと並ぶウズベキスタンでずば抜けて美味しいと思った食事でした。
ただ、砂漠の喫茶店ということで、風が強ければ食べ物も皿も全て埃まみれ…。
もしキジルクム砂漠のチャイハナに行く機会があれば、絶対にウェットティッシュなど食器が拭けるものを持ってきた方が良いですよ!
カラカルパクスタン共和国
国道A380号線をウルゲンチに向かうと、一部の区間でカラカルパクスタン共和国入国となります。
カラカルパクスタン共和国、聞きなれない国名ですよね?
私も、その存在を知りませんでした。
ここは、ウズベキスタン内にある自治共和国。
ウズベク語ではなくカザフ語を起源とする言語を話すカラカルパク族が多いことから、旧ソ連統治時代に別の国として定義された場所なんです。
自治共和国と書いたように、国際的にはウズベキスタンになります。
カラカルパクスタン共和国は、独自の憲法を持っておりその一条には国民投票によりウズベキスタンから脱退する権利を有するとあるそうです。
とりあえずその権利を執行していないわけですから、ウズベキスタンとはある程度友好な関係にあるんだなと。
カラカルパクスタン付近からみたアムダリヤ川。
このアムダリヤ川を越えると隣国トルクメニスタンになります。
砂漠に流れる大河アムダリヤ川は、カラカルパクスタンにある縮小する湖、アラル海まで遡ります。
ウズベキスタンもそうですが、一生目にすることのないと思っていたトルクメニスタンが目の前にあると思うと、ちょっとドキドキしてしまいました(笑
私が一瞬だけ入ったカラカルパクスタンはこの辺り。
遠くまで来たものだ…!
アムダリヤ川を渡る橋からの写真です。
ここを越えるとウルゲンチやヒヴァのあるホラズム州になります。
城壁に囲まれたヒヴァのあるこのエリア、実はカラカルパクスタンに囲まれた飛び地的な場所にあるんです。
この辺りからはもう砂漠を外れ居住地のエリア。
楽しみにしていたヒヴァへの拠点、ウルゲンチへGo!です^^
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