街自体が世界遺産になっているトルコの中心地イスタンブールを観光しました。
ヨーロッパとアジアを繋げるボスポラス海峡に跨るミクスチャー都市イスタンブールにおいて、その中でも最も印象に残っているアヤソフィアについて紹介したいと思います。
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目次
1600年の時を経て姿を変えるアヤソフィアとは?
アヤソフィアの歴史は古く、4世紀ごろ当時東ローマ帝国の首都であったコンスタンティノープル(現在のイスタンブール)に建設された大聖堂となります。
当初はギリシア正教会(正教会)の聖堂として建設されたものの、2度の騒乱により火災に合い、今日目にするアヤソフィアの原型が作られたのは、6世紀の前半。
2度の消失を経験しているだけでも大変なことですが、その後も13世紀初頭には最も悪名高い十字軍、第4回十字軍の遠征により当時のイスタンブールは陥落し、ローマ・カトリックの大聖堂として改築されます。
更には、1453年に遂にオスマン帝国に東ローマ帝国は滅ぼされ、アヤソフィアはイスラム教のモスクとしてその姿を変えたのです。
2度の消失と、3つの宗教施設への改修という、歴史的にも稀有な経験を経て今日の姿に至っているわけです。
東西の十字路、ヨーロッパとアジアを繋ぐ要所であることも、このような変遷を辿らせた要因になるのでしょう。
アヤソフィアの変化は、これだけに止まりません。
トルコは日本と同じく地震大国、イスタンブールでも定期的に大きな地震が発生します。
上の写真はアヤソフィアのドームですが、勿論これだけ大きなドームですので過去の大地震でもなんども崩壊をしております。
今の形状になったのは14世紀、当初は若干楕円形だったものを円形にし、更には軽い材質のもので作り直したり、ドーム自体を小さくしたりなど様々な工夫が加えられ、この姿に至ったのです。
ブルーモスクとアヤソフィア
アヤソフィアの正面にはブルーモスク(スルタンアフメトモスク)が鎮座します。
現在のイスタンブール、コンスタンチノープルがオスマン帝国に陥落し東ローマ帝国が終焉、その後、オスマン帝国の皇帝(スルタン)アフメト1世が作ったのが、このブルーモスクになります。
上記動画からも分かる通り、ブルーモスクはアヤソフィアの目と鼻の先にあります。
距離にすると、僅か200メートル少々。
ブルーモスクが建てられたのは17世紀初頭、その時点でアヤソフィアは既にイスラム教のモスクとなっておりました。
当時のオスマン帝国皇帝アフメト1世は、アヤソフィアからの対抗心からそれよりも立派なモスク、ブルーモスクを建てたと言えるでしょう。
それを証拠に、イスラム教のモスクに置いてその威厳を示す尖塔・ミナレットが、アヤソフィアが4本であるため、ブルーモスクには6本設置されたのです。
ちなみに、2対で1組になるため、ブルーモスクは5本ではなく6本のミナレットになりました。
ブルーモスクの中の模様は、別の記事で触れていますので、もし気になった方はそちらも是非ご覧ください。
6つのミナレットと絢爛豪華なブルーモスク!その内観を撮影してみた
アヤソフィア内部の様子
無数のシャンデリアが並び、とても荘厳な内装となっております。
アヤソフィアは、2階にも上がることができます。
印象的なこちらの文字。
なんて書いてあるのか現地ガイドさんに聞いたのですが、正確な内容を忘れてしまいました(なんで忘れてしまったんだ!!)。
適当なことを書くととっても問題がありそうなので、うっすら記憶に残っていることは書かないでおきます…、すみません。。
アヤソフィア内部の動画
厳かな雰囲気が伝わるでしょうか。
実際にアヤソフィアに来て思った第一印象は、まるでラピュタのようだ!でした。
少しでも雰囲気が伝わったら嬉しいです。
アヤソフィアが教会からモスクに改修された痕跡
冒頭でも触れた通り、3つの宗教の聖堂として姿を変えてきたアヤソフィア。
その痕跡が分かる箇所をご紹介したいと思います。
アヤソフィアのキリスト壁画
イスラム教は偶像崇拝を禁止しているため、このような壁画は通常なくなってしまうものです。
ですが、モスクになってからの改修で壁画の上から漆喰が塗られたことにより、結果的にキリスト画は保護される形になったのです。
アヤソフィアの中でも、このように数カ所でキリストの壁画を見ることができます。
綺麗な廊下ですよね。
ちょっとみにくいと思いますが、ここにも上部左にもキリストが描かれています。
アヤソフィアの主祭壇
正面がアヤソフィアの主祭壇を2階から撮った写真になります。
写真ではちょっと分かりにくいかもしれませんが、建物に対して主祭壇が右に斜めになっているんです。
これ、なぜかと言いますと、この正面の祭壇はメッカの方向を指しているんです。
全てのイスラム教モスクの祭壇はメッカの方向を指します。
これだけ大きなアヤソフィアですが、モスクに変わる際、祭壇だけはメッカの方向に向くよう変更したのです。
人が上がってはいけない祭壇のエリアで猫が寝てました。
きっと神聖な猫なんでしょう(かわいい)。
現在のアヤソフィアについて
何回も触れている通り、アヤソフィアは3つの宗教施設を経てきました。
そのこともあり、オスマン帝国の崩壊後に初代トルコ共和国の大統領になったムスタファ・ケマル氏により、アヤソフィアは博物館に生まれ変わります。
宗教の違いにより、聖地の正当性などの混乱を防ごうとしたんですね。
ですので、アヤソフィア内では冗談でも祈りのポーズをとってはいけないと、ガイドさんに言われました。
何かしらの祈りのポーズをとった瞬間、連行されるとかなんとか…。
ローマ法王がアヤソフィアに訪れた際も神に祈らなかったとかで、ここはもう教会でもモスクでもなく博物館であると言うことが徹底されているんです。
アヤソフィアに行ってみて
実際にアヤソフィアに行ってみて感じたこと、それはこんなに厳かな場所がこの世界にあるのか!と言う思いでした。
少ない数ですが、世界の色々な場所に行ってきました。
このサイトでも、それらを多々ご紹介しております。
ベネチアのドゥカーレ宮殿やバチカンのサン・ピエトロ大聖堂、カンボジアのアンコールワットなど、建築物で言うとこれらが心から圧倒される素晴らしい場所でした。
ただ、個人的な好みであるだろうことを前置きした上で言いますが、それら世界遺産よりもアヤソフィアは頭一つ抜けてます。
トルコは中東情勢で治安が揺れる位置にあります。
安全に観光にいけそうだな!と言うタイミングを見極め、ぜひみなさんにもアヤソフィアの圧倒的な存在感を直に触れてみていただけたら嬉しいです。
トルコに行くなら