2017年10月、イタリアの首都ローマへ観光に行きました。
今回はその中でもバチカン市国にあるバチカン美術館とシスティーナ礼拝堂について、触れていこうと思います。
バチカンに興味のある人、これからバチカン観光を予定しているみなさんの参考になったら嬉しいです。
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グリーンラインツアーズ
上記の写真は、ローマのテルミニ駅になります。
今回のバチカン美術館とシスティーナ礼拝堂、またそれに併設するサン・ピエトロ大聖堂、そしてコロッセオと丸一日、日本語ガイド同行ツアーを提供している現地旅行会社にお願いしました。
お願いしたのはローマにあるグリーンラインツアーズさん。
テルミニ駅からは徒歩1〜2分ほどの場所にあります。
地図アプリを見れば迷わず到着できると思いますが、グリーンラインツアーズのオフィスには看板も立っていますので、それを目印に探しましょう。
予約時の案内にはオフィス外で集合とありましたが、オフィスの中でスマホのチケット画面を見せたら「あのバスだよ」と教えてもらえました。
乗ったのはこのバスです。
ローマには現地の足になっている公共交通機関のバスの他、多くの観光バスがあります。
もしグリーンラインツアーズのツアーを申し込む際は、間違わないようにしましょう。
また、当然現地の旅行会社だけあって、日本人限定のツアーなんてものは存在しません(おそらくですが)。
私が行った時には、英語ガイド・フランス語ガイド同行ツアーに申し込んだ人たちと一緒にバスに乗りました(しかも他の言語のガイドさんは最初からバスに同行してたのに日本語ガイドさんはバチカンで合流、さらに欧米人のお客さんは30〜40人いるのに対して日本人は数名。日本語ガイドさんと合流するまでとても不安でした…)。
いざバチカン美術館へ!
ローマに流れるテヴェレ側を渡れば、すぐにバチカン市国!
バチカンを取り囲む城壁を進むと、バチカン美術館の入口に着きます。
ちなみに歩道の列は、当日チケットでバチカン美術館・システィーナ礼拝堂に入るために待っている列になります。
私の使ったグリーンラインツアーズのプランは、一般入場の30分前から入れるチケットだったため並ばずに入れました。
バチカン美術館の入口です。
ガイドさん曰く、フランスのテロの影響により、それ以降空港のような荷物検査が始まったようです。
考えてみればバチカン=ローマ・カトリックの総本山なわけですから、このような警戒態勢も納得です。
ちなみに、ここと同じようにコロッセオも入場に荷物検査がありました。
バチカン美術館入口の二重螺旋階段、上りと下りで人がすれ違わないようになっています。
吸い込まれそうですね。
ガイドさんの話では、世界で4番目に多くの観光客数を誇るのが、ここバチカン美術館だとか。
それもあり、混雑を避けるための工夫として二重螺旋階段にしているのでしょうね。
ただ、この階段は既に使われていませんが…。
バチカン市国には紀元前の作品、ラオコーンが貯蔵されています。
ローマ・カトリックの総本山にある美術館、歴史あるれるものばかりかと思われるでしょうが、そんなことはありません。
写真にあるような現代美術も貯蔵されています。
威厳ある場所として、歴史を問わず素晴らしいものは貯蔵していくスタイルだそうです。
バチカン美術館・タペストリーの間
ここには多くのタペストリーが貯蔵されています。
人が多く片面のタペストリーしかガイドさんから詳しいお話を聞けませんでしたが…
このようにキリストの生涯が順序立てて描かれています。
全10枚前後だったと思います。
比較するものがないので分かりにくいと思いますが、1枚1枚それぞれとても大きく、圧倒されます。
いったいどれくらいの時間をかけ、これらタペストリーは織られたのでしょうか。
バチカン美術館・地図の間
冒頭でも述べた通り、この日は他にもシスティーナ礼拝堂、サン・ピエトロ大聖堂、コロッセオ等々にも観光の予定が入っていたので、バチカン美術館全体を観覧することは出来ませんでした。
それでも多くの貯蔵品を見て周ったのですが、一番圧倒されたのがここ地図の間です。
ラファエロとラファエロの弟子が作った大きな廊下状の空間に、その当時の各地の地図が展示されています。
イタリアの地図ですね。
ルネサンス期において、ここまで正確なイタリアの地図を作成出来ていたのかと思うと、単純に関心させられます。
システィーナ礼拝堂
サン・ピエトロ広場からの1枚。
写真中央がローマ・カトリックの総本山、サン・ピエトロ大聖堂。
※サン・ピエトロ大聖堂の観光の模様は下記になります!宜ければご覧ください。
ローマカトリックの総本山!世界一の教会サン・ピエトロ大聖堂へ
サン・ピエトロ大聖堂の右側に、小さく三角形の屋根を持つ建物があるのが分かると思います、それがシスティーナ礼拝堂になります。
システィーナ礼拝堂が写真撮影NGな理由
えっと、システィーナ礼拝堂の写真は、こちらでおしまいです。
バチカン美術館は、フラッシュさえ焚かなければ写真OK(多くのイタリアの美術館や寺院はそうです)なのですが、ここは完全にNG!
と言うのも、ちょっと前に日本テレビが全額拠出してシスティーナ礼拝堂を綺麗にしました。
その見返りに、版権?肖像権?を日テレが独占し、ここでの撮影が完全NGとなったのです。
システィーナ礼拝堂は、教皇を選任する会合(コンクラーベ)が開かれる場所でもあります。
で、教皇を選任する会議において、無事選定が済んだ時には白い煙、その日のうちに決まらなかった時には黒い煙を煙突からあげて代々教徒に知らせてました。
そんなことをずっとやっていたわけですから、ミケランジェロの描いた壁画である最後の晩餐も、同じく彼が描いた天井画もスス塗れ。
それを綺麗にしたのが日テレであって、そして撮影禁止にしたのです。
最後の審判の右上隅っこに、どれだけ綺麗になったのかが分かるようにススをわざと落とさなかった箇所があり、見比べられます。
確かに綺麗にする前は真っ黒だったと言うのが、よく分かりました。
システィーナ礼拝堂の内部について
と言う理由から、システィーナ礼拝堂は今となっては写真撮影NGなのですが、それだけではなくローマ・カトリックの頂点を決める教皇選定のコンクラーベ会場ということで、とても厳かな場所です。
そのため、システィーナ礼拝堂では私語厳禁!それがガイドさんの説明であってもです。
ということで、バチカン美術館の入口でガイドさんから10分ほどiPadで写真を見せてもらいながら、事前に色々と教えてもらいました。
天井画も壁画もミケランジェロが描いたものであること、最後の審判の天国と地獄の様子、裸体を描いたことが大不評であったものの作品そのものの素晴らしさを認められ、一部を除き修正が加えられなかったこと、などなどここで挙げると結構な分量になるので止めますが、多くのことを教えてもらいました。
そのおかげもあって、それぞれの絵の持つ意味を理解しながらシスティーナ礼拝堂を観光できたので、とても有り難かったです。
コロッセオを紹介した記事でも挙げたのですが、せっかくローマやバチカンまで来たのなら、現地のガイドさんの案内で観光するべきです。
驚きのコロッセオの技術!ローマに来たなら絶対行きたいコロッセオ
その方がローマ帝国の、そしてローマ・カトリックの歴史を「すごいなぁ」と思う以上に感じることが出来ますから!
中央ヨーロッパに行くなら