2017年10月、イタリア周遊の旅行に行ってきました。
ローマでは、現地旅行会社のコロッセオ観光ツアーを楽しみにましたので、その模様をお届けしたいと思います。
▶︎Trip.com(トリップドットコム)
スカイスキャナーを傘下に持つ超大手!米NASDACにも上場で安心です。
Trip.comの予約方法←別記事で解説
▶︎Expedia(エクスペディア)
Trip.comで安い航空券がない場合、次点で使うことが多いです。
エクスペディアの使い方←別記事で解説
▶︎Agoda(アゴダ)
シンガポール発祥だけあって比較的アジアに強い印象です。
Agodaの使い方←別記事で解説
コロッセオ
現地ガイドさん曰く、数あるローマの有名観光地の中でも1番の来場客数を誇るのが、ここコロッセオとのこと。
ここコロッセオは皇帝ネロの失脚後に作られ、約2000年の歴史があります。
度重なる地震にも耐え、一部倒壊はしたもののほぼ当時の姿のまま残っています。
尚、バチカン美術館も同じなのですが、コロッセオの中に入るときに空港などでよく見られる荷物検査があります(ベルトコンベアに荷物を載せX線?みたいなので中を確認するあれです)。
ガイドさん曰く、パリでテロが発生してからローマでも警戒のため、そのような荷物検査が導入されたそうです。
コロッセオ内部
チープな言い方ですが、ゲームの中の世界みたいじゃないですか?
ドキドキが止まりません(笑
2000年近く前の建造物ですが侮るなかれ!コロッセオは当時、簡易的な開閉式のドーム仕様になっていたのです。
上の写真の通り三角型の布がロープで張られ、炎天下の日には日除けとして機能したそうです。
ガイドさん曰く、あくまで日除けであり雨を防ぐ目的ではなかったとか。
ご存知の人も多いでしょうが、当時のローマ帝国は民衆に対しての娯楽をとても重要視していました。
所謂、パンとサーカスですね。
食事と娯楽を与えることで、政治的な関心を持たせなくさせる政策です。
そんな側面が、この日除けの開閉ドームにも現れているのです。
コロッセオの剥き出しになった地下施設がよく見えます。
当時は、アフリカから捕まえてきたライオンなどの動物と奴隷を戦わせたり、奴隷どうしを戦わせたりしてローマ市民に娯楽を提供していました。
この写真で見ると、上と下の入口が戦う動物や奴隷が出入りする入口になっています。
中央を囲むように1階に小さな小屋が並んでますが、ここには弓兵が入っており、動物や奴隷が観客に対して暴れ出した場合には、それを鎮圧したそうです。
上下に楕円になっていますよね。
写真で見ると左右が中央のフィールドに近い造りになっています。
実はこのコロッセオの造りには意味があって、写真の右側がローマ皇帝が座る皇帝席、左が神が観覧する席になっているのです。
より娯楽を近くで楽しむ特等席と言うことですね。
因みにコロッセオが作られた約2000年前、ローマ帝国はキリスト教を国教にはしていません。
ギリシア神話にも由来する神話の神々の席ということになります。
また、コロッセオは4階建になりますが、中央のフィールドに近い方が皇帝や神の席になりますので、フィールドから遠い4階席は身分の低い人の席になっていたようです。
なんだか高い位置にある席の方が特等席!って感じもしますが、そうではないようです。
コロッセオのローマ帝国皇帝席から見た、正面の神の席。
写真ではちょっと小さいですが、十字架があることが見て取れると思います。
ローマ帝国がキリスト教を認めたミラノ勅令が313年になりますので、それ以降もコロッセオが娯楽のための競技場として機能していたと言うのが分かるかと思います。
尚、コロッセオから歩いてローマの南の玄関口、アッピア門まで行って帰ってきた際の夜のコロッセオ。
アッピア門については、北の玄関口ポポロ門と共に紹介してますので、ご興味がありましたら是非ご覧ください。
ローマ帝国南北の玄関口、ポポロ広場のポポロ門とアッピア門に行ってみた
話が逸れてしまいましたが、写真からも分かる通りコロッセオには多くの入口(アーチ)があります。
その数76個。
コロッセオは最大収容人数5万人とのことなのですが、その数の観客が一気に入ったら大混乱を起こしますよね。
そこで、この76個の入口になるんです。
各入口のアーチには今でも一部確認できるナンバリングがされており、チケット毎に何番口から入れば良いか分かるようになっていたようです。
また、混乱を防ぐため、1階席・3階席、2階席・4階席と入る入口によって立体構造(2階からは3階に上がれない造り)になっていたそうです。
2000年前の人たちが5万人を収容するコロッセオを作ったのも驚きですが、大人数を混乱なく席に誘導する工夫まで施されていることを知ると感心せざるを得ないですよね。
他にもお手洗いがあったり、サイフォンの原理を使って2階まで水を上げたりしていたそうで、その技術力の高さにも驚かされます。
ちなみにコロッセオには至る所に穴が空いています。
この穴、何かというと当時埋め込まれていた金属を、戦争で使う弾薬のため後の世に採取された痕跡だそうです。
また、面白いのがこれ。
何かというと、1500年に書かれた落書きだそうです。
ガイドさんが、ただの落書きでも500年経てば歴史の一部になると仰っていました。
なるほど、納得です(落書き絶対だめ!!)。
金属が取られたり落書きされたりと、今でこそローマ最大の観光地になっているコロッセオですが、一部の時代では特になんの有り難みもない、ただそこにある古い建物としか思われていなかったというのも、ちょっと面白いですね。
コンスタンティヌスの凱旋門
尚、コロッセオの隣にあるのがコンスタンティヌスの凱旋門。
凱旋門といえば、フランスの凱旋門のイメージが強いと思いますが、ローマっ子やイタリア人からすれば凱旋門=ここコンスタンティヌスの凱旋門だそうです。
コロッセオに行ってみて
と言うことで、コロッセオに行ってきたわけですが、冒頭でもお伝えした通り今回は現地旅行会社のガイドさん随行で観光したわけです。
みなさんに強くオススメしたいのですが、絶対にガイドさんは付けるべきです!と言うのも、長い列に並んでコロッセオに入って、「ふーん」で終わるってのはもったいないからです。
ここでご紹介した内容も、全てガイドさんから教えてもらったものです。
ガイドさんがいなかったら、漠然と凄いなぁとは思ったでしょうが、それ以上の驚きや感動は絶対になかったと思います。
せっかくコロッセオまで遥々行くのであれば、こんなところでケチらず是非ガイドさんを頼んでください。
私は、バチカン美術館やサン・ピエトロ大聖堂、システィーナ礼拝堂プラスαの観光ガイド&各施設のチケット込みでお願いしたのですが、移動のバスも含まれ丸々1日観光で1万円ちょっとでした(確かグリーンラインツアーズさんのプランです)。
そう考えると、お得だと思いませんか?フリーで行くよりもガイドさんに色々と教えてもらいながら、コロッセオの歴史を感じてみてください。
中央ヨーロッパに行くなら