中欧観光でも大人気の都市プラハ。
世界遺産に登録されているその街並みは、中世ヨーロッパを彷彿とさせる美しい景観が広がっています。
旧市街やプラハ城周辺など、プラハ観光のメインとなるエリアは大きく分けてこの二つ。
どちらも多くの観光客が訪れますが、そこからほんの少し足を伸ばすだけで、とても素敵な穴場観光名所にも行けるのです。
その場所の名前はヴィシェフラット。
プラハ観光でも有名なカレル橋に飾られた聖人の像の本物が保管されているのも、ここヴィシェフラットとなります。
煉瓦の門をはじめ、聖ペテロ聖パウロ教会などのヴィシェフラット観光の様子を詳しく紹介して行きますので、プラハ観光の参考にしていただけましたら幸いです。
本当におすすめの穴場観光スポットとなります!
是非最後までご覧くださいませ。
ヴィシェフラット・瓦礫の門への行き方
ヴィシェフラットの場所は、こちらのGoogleマップの通りとなります。
天文時計で有名なプラハ旧市庁舎などからは、約3キロほどの場所になります。
ヴィシェフラットの近くまではトラム(路面電車)が走っています。
ブルタバ川(モルダウ)と並行して走るトラムがありますので、それを捕まえて南下するのが一番良い行き方でしょう。
ちなみに、プラハでのトラムや電車の乗り方については、上記別記事で詳しく触れています。
もしご興味ありましたら、そちらも併せてご覧くださいませ。
煉瓦の門で見るカレル橋の聖人像
ヴィシェフラットを目指すと入口のように現れるのが、こちらの煉瓦の門となります。
そもそもヴィシェフラットとは、今は破壊されてしまっていますが城塞の跡地となります。
プラハ市内に入る南の要所だったのです。
そして、その城塞の入口がこの煉瓦の門だったわけです。
煉瓦の門は、城壁に築かれた門となっています。
門の両サイドは、上記写真のように分厚い城壁となっています。
そして、この城壁は攻めてくる敵をどこからでも攻撃できるように、内部には通路が走っており、そしてなんとその城壁内を散策することができるのです!
煉瓦の門の内側に、このようなツアーオフィスがあります。
1時間に1回のスパンで、ガイドの説明付きのツアーに参加することが可能です。
ガイドさんは英語で説明してくれます。
私が訪れたのは2019年の10月なのですが、その時点で(値段は忘れてしまったのですが)写真の看板を見る限りツアー費用は60チェココルナか、30チェココルナだったようです。
※60チェココルナだったとしても300円前後ですので、とっても安いですね!
英語が話せない人も安心してください。
ツアー中、上記のような日本語の案内を貸してもらえました(とても助かりました)。
ツアー開始の時間までに集まった人たちは、私を含め6名。
日曜に訪れたのですが、プラハではあまり人気は無いみたいです。
そしてツアー開始!
城壁の中と言うことで、RPGのダンジョンのような雰囲気です。
ガイドの人が英語?で色々と説明してくれてますが、何を行っているかわかりません。
ふと振り返ると、誰もいない昔ながらの城壁内の通路が。
何を言っているかは分からなくとも、ここで一人にされてはたまりません!!
と言うことで、うんうんと頷きながら(わかったふりをしながら)、ガイドさんの近くを歩きます。
そして現れたのがこの空間!!
今にも動き出しそうな石像たち。
ますますRPGの世界です!!
こちらの石像、なんなのかと言いますと、本記事の冒頭でも触れました通りカレル橋にある聖人像の本物となります。
カレル橋は、プラハを代表する観光地となります(その分、人口密度も高くスリが闊歩しています!たまたまプラハで知り合った日本人の人も早々にここでお財布をスラれたと言っていました…)。
上の写真は橋を渡っているところの写真なのですが、左右に石像が並んでいることが分かると思います。
たまたま頭に鳥が停まっていますが、このように石像が並んでいます。
これは、キリスト教の聖人たちの像となります。
カレル橋には、現在30体の像が立ち並んでいるのです。
石像の多くは17世期から18世期に作られたものとなるのですが、そのままカレル橋に野晒しにしておけば当然痛んでしまいます。
と言うことで、元々カレル橋にあったものをヴィシェフラットの煉瓦の門に保護し、橋にはレプリカを設置したのです。
※ただ、石像の数が足りないんですよね…他のものは破壊されてしまったのでしょうか?別の場所で保管されているのでしょうか?その辺りの詳細は分からずじまいでした。
ともあれ、カレル橋に訪れそれら聖人像に惚れ込んだなら、ここヴィシェフラットの煉瓦の門ツアーは絶対に参加するべきです。
値段も安いだけあって、40分ほどでツアーも終わりました。
軽い気持ちで参加して大丈夫です!!
ヴィシェフラット城塞内部
煉瓦の門からヴィシェフラットへ入ると、このような美しい小道に出ました。
さて、これも冒頭で触れましたが、ヴィシェフラット城塞は今はもうありません。
と言うのは…
宗教改革の先駆者として知られるヤン・フス亡き後、その思想に感銘を受けたフス派とカトリックが対立。
フス戦争へと発展。
カトリック側の拠点として使われていたヴィシェフラット城塞はフス派の攻撃の対象となり破壊されたのでした。
※ヤン・フスの思想は素晴らしくフス派を悪く言う気もないのですが、情勢の混乱からフス戦争の際は略奪などもあったようです。
聖ペテロ聖パウロ教会
と言うことで城塞自体はないのですが、当時同じく破壊されてしまったヴィシェフラットの教会、聖ペテロ聖パウロ教会はこのように再建されたのでした。
教会の入場料は、一人50チェココルナ。
聖ペテロ聖パウロ教会内部は、こんなにも美しく絢爛豪華でした。
プラハは世界的な観光都市だけあって、美しい教会はたくさんあります。
ただその分、世界中から観光客が集まる関係で、どこも混雑しているんですよね。
なのですが、聖ペテロ聖パウロ教会はプラハ観光のメインになるところからは若干離れていることもあり、他の場所と比べると観光客がとても少なかったです。
教会の美しさと、観光客の少なさのバランスを考えると、聖ペテロ聖パウロ教会はかなりの穴場観光スポットとなります!
プラハ穴場観光地ヴィシェフラットの感想
ヴィシェフラットは城塞だけあって、小高い丘に作られていました。
なので、周囲を歩けばプラハの街を見下ろせる高台にもなっているのです。
先ほどの写真の反対側を歩けば、ヴィシェフラットからモルダウも見渡せます。
プラハ観光の中心からほんの少し外れているだけなのですが、海外からの観光客が少なく、すれ違う人たちも家族連れなどの現地の人たちがメインでした。
それだけ地元の人にも愛されている憩いの場なのでしょう。
澄み渡った青空ではないですが、この写真なんて特に中欧の素敵な場所にやってきた感が出ているのではないでしょうか?
と言うことで、ここがプラハの穴場観光スポットだと言うこと、少しは感じ取っていただけましたでしょうか?
上記の写真は瓦礫の門を上から見た様子です。
他の記事でも散々紹介していますが、プラハはどこに行っても美しい素敵な場所となります。
ですが、その分どこに行っても観光客もとても多いです。
その点、繰り返しになりますが、ここヴィシェフラットは観光客もそこまで多くなく、気分ものんびり出来る場所でした。
旧市街広場側のモルダウ沿いを南に進むトラムにさえ乗ってしまえば、大体10分程度で行けてしまう場所でもあるので、絶対に訪れてみてほしいです。
と言うことで、穴場観光スポットのヴィシェフラットの紹介は以上となります。
よろしければ、他のプラハ観光の記事やチェコ・中欧観光の記事も是非ご覧ください!
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